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第一話
あいつと僕は親友で、これからもずっといい関係が続くと思ってた。
―――あの日までは。
( ^ω^)「すげ・・・あったかいナリ・・・・」
('A`)「う・・く、っそ・・・」
始めはふざけ半分だった。
組み敷いた身体は思ったよりゴツくて、でも線が細いせいで嫌悪感は無かった。
・・・否、ドクオだったからこそなのかも知れない。
( ^ω^)「ドクオ・・・可愛いお・・・」
('A`)「ふ、ざけんな!・・・ッア」
突き上げる度跳ねる体が愛しいと思った。このままドクオの全てを支配してしまえたらどんなにいいだろうか。
そんな考えが無意識に言葉に出ていた。
( ^ω^)「もう、僕無しじゃ生きられなくしてやるお」
―――僕の、ドクオ。
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教室に遅刻寸前で滑り込んだ時、ドクオと目が合った。しかしドクオはぎくりとした顔をしてすぐに逸らしてしまった。
ここのところ毎日こんな調子だ。クラスメイトに何があったのか訊かれたが、答えられる筈が無かった。
あの日の翌日、ドクオは学校を休んだ。
正直やり過ぎたと思っていた僕は謝る機会を奪われてしまった。
( ^ω^)(当たり前だおね・・・あんなに酷くしたもんな)
余りに気持ち良くて中だししてしまった後、自らの物を抜くとドクオはぐったりとして眠ってしまった。流石に罪悪感でドクオのぐしょぐしょの身体を風呂に入れ、服を着せて自分のベッドに寝かせた。
起きたら謝らなければと思ったが、翌朝ドクオは「一端帰る」と言うともう話も聞いてくれなくなった。
帰ってしまったドクオにどんな事をしてでも謝る決意をしたが、休まれてはどうしようもない。
悩んだ結果、放課後にドクオの家へ行ってみようと決めた。こういうことは直接謝らなきゃ誠意が無いよな。
もしかしたら門前払いかも知れないが絶対に電話などで妥協したくなかった。大切な親友なのだから。
そして放課後、鐘が鳴ると同時に席を立ち教室を出た。辿り着くまでの道程さえもどかしく懸命にペダルをこいだ。
やっとドクオの家に着き、簡素なインターホンを押した。
J( 'ー`)し「はーい?」
( ^ω^)「おばさん今日は。内藤ですがドクオはいますかお?」
ドクオのお母さんが玄関を開けて出て来た。
J( 'ー`)し「ごめんねーいるんだけど朝から具合が悪いって・・・」
( ^ω^)「そうですかお・・・顔を見るだけでもできませんかお」
J( 'ー`)し「ちょっと待っててねー」
おばさんはそう言って家の中に入って行った。やっぱり身体がきつかったのかと思うと罪悪感が募る。
暫くするとドクオのお母さんが戻ってきて言った。
J( 'ー`)し「見てきたけど寝ちゃってるし、起こすのも悪いから・・・」
( ^ω^)「じゃあ今日は失礼しますお」
J( 'ー`)し「ごめんねー」
( ^ω^)「いいんですお。それじゃ」
ドクオの身体のことも考えてその日は帰ることにした。翌日も学校はあるのだし、心配することはないと思った。
そうして翌日ドクオに無視され、その翌日もそのまた翌日もドクオが僕に返答してくれることは無かった。
今考えるとあの時無理にでも部屋に入れて貰うべきだったのだ。
今日こそはちゃんとドクオに謝る決意をしながら後悔する。しかし今更考えても遅い。
どうすれば話を聞いて貰えるのだろう?半ばわからなくなっている間に授業は終わり、昼休みになった。
とにかく言ってみるしかない。
( ^ω^)「ドクオ、話を聞いてくれお」
('A`)「・・・・」
ドクオは無視して教室を出て行こうとする。咄嗟にその腕を掴み、尚も訴えた。
(;^ω^)「ドクオ!!」
('A`)「・・・っ」
( ^ω^)「うわっ!・・・いってえ」
だがドクオは腕を掴む僕の手を乱暴に振り払った。無視されても我慢していたが流石に腹が立ってしまい、今度は強く掴んで歩き始めた。
('A`)「おいっ、どこ行く気だよ!!」
(#^ω^)「屋上行くお」
驚いてやっと口を開いてくれたドクオが不満を顕にしたが、構わず歩き続けた。
やがて目的地に着くと左手でドアノブを回して屋上に出た。ざっと見回してみても人気は無い。
('A`)「・・・何のつもりだよ」
(#^ω^)「僕はちゃんと謝ろうと思ったんだお・・・何で話も聞いてくれないんだお?」
('A`)「ホモと話すことなんかねえ、離せよ!」
酷い言葉に傷付かずにはいられなかった。しかしドクオはそれ以上に傷付いている筈だ。
(#^ω^)「確かに僕が悪かったお、酷いことしたと思ってるお。でも・・・僕はドクオと友達でいたいお!」
('A`)「・・・すげー、痛かったんだぜ・・・」
( ´ω`)「ご、ごめんなさいだお・・・」
('A`)「何度も止めろって言ったのに・・・お前はっ」
一発、思い切り頬を殴られた。痛い。
('A`)「こんな・・・こんなもんじゃなかった!」
再び殴られるがあえて避けずに為すがままになった。ドクオの声が震えていたからだ。
('A`)「俺は、お前のこと親友だと思ってた。一緒に飯食ったり遊んだりエロゲしたりお前と居るとすっげー楽しかった」
(;)´ω`)「・・・・」
(;A;)「お前がそんな風に俺を見てるとは思わなかったよ」
ドクオは涙目で言った。余りに痛々しくて、こんな風にしたのが自分だという事実に絶望さえ覚えた。
だが絶望してる場合ではない、弁解しようと口を開く。
(;)´ω`)「ち、ちが・・・」
阿部「お前ら何してんだ」
その時、阿部先生が屋上に入って来た。
阿部「内藤・・・殴られたのか?」
(;)´ω`)「いやっこれは僕が悪いんですお!!」
阿部「しかしな・・・」
(;)´ω`)「大丈夫ですからっ」
阿部「そうか・・・まあ程々にな」
納得した様に言って阿部先生は校舎内に戻って行った。
阿部先生を見届けてドクオの方を見ると、気分を削がれてしまったらしく気まずそうに俯いていた。その表情にこちらまで気まずくなり言葉を発することが出来ない。
そうこうしている内に予鈴が鳴ってしまった。
('A`)「じゃあ俺戻るから・・・」
( ´ω`)「あ・・・うん」
早々に戻って行ったドクオを見遣り、結局殆ど進展の無いままで終わった昼休みに舌打ちをした。