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9 : ◆oo2A7K7DN2  :2007/02/10(土) 12:27:06.31 ID:KkaFNCdY0
第三話



 少し散らかったドクオの部屋はいつもと同じで、またここに入れてもらえたことを嬉しく思えた。
 やっと誰にも邪魔されずに話ができそうだ、そう思いドクオの方を見る。しかしドクオは苦悩するように眉根を寄せ、ベッドに腰掛けて俯いていた。
 こちらから何か言う雰囲気ではなく、時計の秒針が時を刻む音だけが響く。
 耐え切れずに話し掛けようとすると先にドクオが口火を切った。

('A`)「なあ・・・」
( ^ω^)「なんだお?」
('A`)「・・・何で俺を抱いたんだ?」

 直球で来られた。

( ^ω^)「ごめんだお・・・」
('A`)「いや、謝るのはもういいから」
( ^ω^)「わかったお」
 

10 :改行忘れorz ◆oo2A7K7DN2  :2007/02/10(土) 12:28:46.54 ID:KkaFNCdY0

 理由が聞きたいと言うドクオに全てを話した。
 始めはほんの冗談のつもりでいたが途中から冗談では済まなくなってしまったこと、嫌
がっていたのに無理矢理犯したのを後悔していること。
 黙って静かに聞いていたドクオは、聞き終わるとまた俯いて何事か考えていた。
 暫しそれを見詰めて待ち、やがてドクオが顔を上げた。

('A`)「・・・それでお前は結局、俺をそういう風に見てたのか?」
(;^ω^)「違うお、あの日ふざけて押し倒すまでは本当に友達ってだけだったお」
('A`)「じゃあ突っ込めるなら誰でも良かったのか」
(;^ω^)「それも違うお!自分でもよく解らないけど多分違う奴なら冗談で終わってたと思うお」

 ドクオは目を丸くして僕を凝視した。

11 : ◆oo2A7K7DN2  :2007/02/10(土) 12:29:20.12 ID:KkaFNCdY0

('A`)「俺だったから、ってことか?」
( ^ω^)「そうだお」
('A`)「俺だから欲情したのか?」
(*^ω^)「そ・・・うだお」

 同じ意味の質問を繰り返しているあたりドクオは相当混乱しているようだ。
 安心させる意味で側まで近付いて尋ねる。

( ^ω^)「もう・・・僕に触られるのも嫌になったかお?」
('A`)「そうじゃない。只、お前が・・・お前が俺をそういう風にしか見てないのかと思ったんだよ」

 弾かれた様に首を振る顔は、とても苦しそうな表情が浮かんでいる。

('A`)「想像したらすげー悲しくなって・・・」
( ^ω^)「ドクオが嫌ならすぐに前みたいな関係に戻るお」
('A`)「無理だろ・・・そんなの」
( ^ω^)「無理じゃないお」

13 : ◆oo2A7K7DN2  :2007/02/10(土) 12:32:19.15 ID:KkaFNCdY0
Σ(;^ω^)「なっ、何・・・!?」
(*'A`)「こういうことだろ?」
(;^ω^)「ドクオ・・・」
(*'A`)「あの時もそうだったけど、別に嫌じゃねえ。お前が豹変したから怖かっただけだ」
(;^ω^)「それは・・・どういう意味だお」
(*'A`)「言わせんのかよ」

 少し紅く染まった顔は先の苦しそうな色が消え、照れくさそうに呟く。
 思わず出た手で頬に触れた。

(*'A`)「・・・・・」
(*^ω^)「・・・・・」

14 : ◆oo2A7K7DN2  :2007/02/10(土) 12:33:16.85 ID:KkaFNCdY0

 瞳を覗き込んで今度は此方から口付ける。ドクオは引き寄せる力に逆らわず目を閉じた。
 始めは触れるだけのものが次第に啄ばむ様に、やがて深くなっていく。
 衝動を抑え切れなくなりそうで最後の確認をする。

( ^ω^)「まだ引き返せるお・・・」
(*'A`)「いい、お前の好きにしろ。またごちゃごちゃ面倒くさくなんのは嫌だ」
( ^ω^)「・・・・・わかったお」

 意を決してドクオの体をベッドに組み敷いた。





3話おわり

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